hiraitakahiro

ビオってなんだ?

最近ビオという言葉を聞く機会があったんですが、ビオとは何ぞや!?
私は商売柄飲食店にはよく行くのですが、ビオワイン置いてますというお店がありました(というか結構あるんですね)。
そこでの説明書きにはオーガニックなど身体に良いことばかりがツラツラと書かれておりましたが、日本でいう有機JASみたいなものなんでしょうか(ちなみに有機JASの知名度はというと、平成20年度農水省調べで56.1%がマークすら知らない状態、最近はスーパーでも良く見るのでもっと知られているはずです)

ビオとは「人工的に手を加えず、自然のままにすること」らしいので自然栽培、自然農というイメージですかね。
えー、フランス政府が認定する有機農産物認定「AB」ラベルなるものがあり、
ABラベル
今やフランス国民の約90%の人に認知される(!?)ようになっっているらしいです。
遺伝子組み換えや農薬の使用は禁止で合成着色料や香料、化学調味料を使用せずに加工しなければいけない。
また乳製品や肉がビオである場合の条件として、動物自身の飼料に規定があるのはもちろん、規定以上の広さのスペースで飼育されることも義務付けられているらしい。
最後の動物自身の飼料に規定という点に注目して下さい。
そのルールというのは、与えられる飼料はすべて有機生産されたものに限られており、草食家畜であれば少なくとも飼料の60%は自農場内で生産されている必要があり、仮に困難な場合は近隣地域の農家と協力して生産すること
これは日本ではまず無理でしょう。
なんせ今私たちが食べている肉は「成長ホルモン剤」「抗生物質」などの薬剤が含まれていますから。
成長ホルモン剤は、短い期間のうちに家畜を大きく育てるために使われ、抗生物質は感染症を蔓延させないために与えられます。
そのおかげでスーパーに出回っているお肉の値段は抑えられているとは思いますが、もっと大きな枠で見てみると結局病気になったら余計なお金がかかってしまいますので、高くてもそれなりのお肉を買ったほうがお財布(と身体)には良いのかもしれません。
これはもう国が法整備に乗り出すか(日本ではまずありえませんが)、個人でそのようなお肉を買わないようにする(※こちらもどうぞ)しかありません。

こういった問題を解決するのに民間では限界があり、早く確実に進めるためには国が法整備を進めるべきです。
現にフランスは2007年に有機農耕面積を2%から6%に引き上げることを目標に打ち出し、その時の有機農業従事者数は11,978人。
結果は2010年末時点での有機農業従事者数が20,600人と…
なんじゃこらというありえないぐらいの急激な右肩上がり。
フランスが有機農業へ転換するための補助金を出したのが大きいと思います。
日本でも私がいただいている青年就農給付金なるものもありますが、有機農業への転換に対する費用というのが良いですね。
青年就農給付金はあと5年も経てば(そんなにかからないかも)確実に批判されますから。(※こちらもどうぞ)
その青年就農給付金は民主党政権時代の代物ですから、現与党の様子を見ているといきなり制度がなくなる可能性も大いにあります。
そんなところにお金をばら撒くならこっちにばら撒いたほうが絶対にリターンありますよ。

2015年12月17日(木) 12時29分掲載(朝日新聞デジタル)お年寄りら1250万人に来年1人3万円を配る政府の「臨時給付金」案について、自民党の厚生労働部会などは17日午前に開いた合同会議で了承した。

こんな流れは34年も生きていればわかりますし、私が研修生時代から書いている過去のブログにもそんなことを結構書いてますが、それから3年弱が経ち、当初の思惑通り概ね進んでいます。
国が大きな指針を掲げ、一気に今の農業界の現状(主に農地法)をひっくり返す勢いで・・・
なんてことにはなるわけもなく、これから10年以内に農地が農地として保てなくなり、目先の規制緩和で今の私のような新規で農業をやりたいと思う小規模な個人にとっては辛い時代がくると今から言っておきます。
ビオからやっぱりというか、こんな話になってしまいました。

まとめ
ビオとは有機JASの上位互換で、日本でビオと同じ環境整備が出来るかというと非常に難しい。
なぜなら民間で出来るレベルの転換ではなく(平井農園では資金が潤沢になったら絶対挑戦したい)、更にこんなことで国は動かないから。
という少し乱暴なまとめで終わりたいと思います。