hiraitakahiro

農地はどうしようもないところまできている

農地を借りる際に契約書を交わすのですが、私が一人なのに対して私の契約では地主側が3人以上(!?)の同意に基づく契約が必要な場合が多いです。

ただでさえ細木れになった農地がさらに細切れになっていっていく。
このままいくと貸借関係が終わる(私の場合)10年後、いったい何人の地主さんと農地を借りる交渉をしなくてはいけないのでしょうか。

そんな農地に関する問題点を考えていきたいと思います。

農地中間管理機構とは?


農地中間管理機構とは貸し手と借り手を仲介し間に入ってくれる機関。
契約では農地を借りると私(借主)、中間管理機構を挟んで地主(貸主)となります。
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農地中間管理機構に預け貸し出せば協力金も出ますから、ただのバラマキですね。
農地法を厳罰化するだけで解決しますが、田舎で農家は強いですから無理でしょう。

農地の集約化についても、非農家で農地を持っている方が目的通りに耕作しないのはルール違反。
畑の真ん中にちょこんと野菜らしいものを植えていれば畑として認識してもらえる(実際に私が借りる前はそうでした)。

農地法を厳罰化すれば農地中間管理機構という第三セクターも作る必要がないわけで、結局予算を永続的に掠め取る仕組みを作っただけ。
農業に携わる人じゃなければ興味もないし知りもしないのは当然として、非農家で土地持ちなら損はないので何も言わないという自浄作用が全くない農業界。

悲しいね( ;∀;)

実際に耕作放棄地でもはひたすら届く封筒を無視してればオッケーです。

固定資産税が0.5反(150坪)ではほとんどかからない(ただの場合が多い?)ので、耕作放棄地は1.8倍の税負担にすると言われようがどうってことないでしょ(1反でも数千円の1.8倍)。

リスクがないのであれば放置しますよ!

耕作放棄地も問題ですが、相続されずに放置されている農地も増えているらしく(行政の方から聞きました)そちらも問題になっているらしい。

農地を取られる!?


農業に携わっている方以外はあまり知らないと思いますが、農地を取られると思っている方が未だに多くいます。
高齢者(80歳以)の方が多いので昔の記憶そのままなんでしょう。
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以前は確かに貸したら自動更新ですよ~とあったから取られると思うのも少しはわかります(少しはね)。
今は10年なら10年で契約は終わり、その後はまた契約するのかしないのかは双方の意向次第。

しかし本当は違うところにあるんじゃないかと私は思っております。

その原因というのがGHQによる農地改革
簡単に説明しますと、戦前から地主の力が強いので何とか弱体化をさせたいと行政側も虎視眈々とそのチャンスを狙っていましたが、そんな簡単にはいかないですよね。
日本人は外圧がないと何もできないと言われてもしょうがないぐらい(本当に残念)歴史の転換期にはそのような事実があります。
戦後GHQが地主の弱体化を狙ったのと行政の思惑が一致して、農地改革(農地解放)だけは一気に進み地主の農地は格安で小作人たちに切り売りされていきました。
自分たちが土地をそのように獲得した過去があるから、もしかしたら自分も当時の地主と同じように格安で小作人(私)に売れと言われる可能性を疑ってしまうのかもしれませんね。

有名なところでは岡山県の藤田家の1,800ha、山形県の本間家の1,750ha。
(今の平均経営面積は2.45ha)

元々大きく舵をとっていた大地主にその土地を有効活用するノウハウと経験もあったのは当然として、小作人にそんなものはありません。
(サラリーマンに、明日からあなた社長!と言っても無理でしょ)
ただ農家はそのまま政府に卸すだけでよいとするシステム(食糧管理制度)を利用できたのでノウハウも必要なく営農することができました。

だからこそ野菜を作ることだけを考え価格設定も何も考えなくても営農していけるし、そのおかげで消費者は安く野菜を買うことができる。
話がそれましたが、未だに農地を貸したがらない人が多いのはこの歴史があるからだと思っております。

一方的に今の地主さんが悪いなんてことではなく、なくなった私の祖父も政府が嫌いでしたし(戦争で家族壊され、デフォルトされ、そりゃ嫌いにもなる)、不信感を持っている方は少なくないはず。

高齢者の方が土地を取られると思ってしまうのも無理はないことがわかっていただけたと思います。

農家になる方法


元々農家になろうと非農家が思ったならモグリ(闇耕作)しかなく、それで既成事実を作り農家として行政側から認められて農地を借りるしかありませんでした(最初から非農家が農家になるということを想定していない)。

農地を借りないと農家になれない。

農地を借りるには農家であることが条件。

けれど農地がないから農家になれない。

(以下∞ループ)

そんな時代もあったわけですが、今はそんなことないですよ。
農地中間管理機構がありますし、行政も新規就農者を集めるのに躍起になってますからね。
その理由は予算集めなんでしょうが(笑)

最後に


10年後に私が農業をやっているのかわからないと実際に言っていますが、その理由はこのような現状があるからです。
私もそうなんですが土地を持っていない新規就農者はとても多く、農地を購入しようしても住宅地と同じような価格を提示してこられるんですね(^_^;)

合鴨農法で有名な徳野さんに言われたのですが、
「土地を持たない者はいつの時代も弱い。いつ何があるのかわからない、他にもお金を稼ぐ方法を見つけなきゃだめだぞ!」
と言われたことがあります。

地方の現状を俯瞰でとらえ、一般的な考えを覆してくれるので面白いですよ♪