hiraitakahiro

有機農業と堆肥信仰

就農当時から言い続けていたこと、3年目が勝負の年。

なぜ3年目かというと、耕作放棄地であれば1、2年は元々その土に備わっていた養分を使い何となく野菜は作れます。
しかし、3年目になるとその貯金も底をつき始め、しっかりと貯金が出来ていない畑は破綻する。

そうは言っても野菜が十分に育つ土を継続して作り続けることは至難の業。
一番簡単な方法が堆肥を入れることでしょう。

『有機農法=堆肥』


有機農法と言ったら堆肥、そう考える人が一番多いと思います。

実際に師匠以外の農家さんで(私が知っている限りでは)堆肥を使っていない人はいませんでした。

それなら堆肥を入れることが正解で、答えは出ているから簡単じゃないかと言われそうですが、一言に堆肥を入れると言っても体力、時間と負担は大きい。

自分が働く時間はタダだから、その分を計算に入れずに営農を考える人。

その考え方をもった農家が人を雇うとえらいことになります。

自給計算せずに営農してきたので、人を雇った場合に自分と同じように労働を安く見積もる。

そうするとまともな自給を支払って営農なんてできるはずもなく、海外から研修生・技能実習生という名の労働者を引っ張ってくるしか方法がないのです(修行と暴力)。

それが良いのか悪いのかという判断は国、行政、農家、研修生、どの視点から見るのかによって変わってきます。

話を戻しまして…堆肥を入れる体力&時間を考えると私一人の営農では無理があります。

ただ、この堆肥を入れ続けるという方法に(商売からすると)問題があり、土を作る段階での農業資材としてはとても有効。

堆肥の目的とは?


農業資材だと言う理由ですが、その前にCEC(保肥力)という言葉を知ってもらいたいと思います。

CECとは土の中に養分を貯めておくことができる量のこと、なんて言われてもよくわからないと思いますが、こんな感じでしょうか。

あなたはデスクから一歩も動けないとても忙しい仕事をしています。

朝買った水を少しずつ飲んでいくとペットボトル(350ml)なら1日1本で大丈夫。

しかし今日はペットボトルが売り切れ、仕方なくミニペットボトル(100ml)を購入。

ですがミニペットボトルでは当然足りません。

そこでミニペットボトルの水を追加で2本、自分は仕事で忙しいので部下に買ってきてもらいました。

『水=肥料、あなた=野菜、ミニペットボトルを買ってきてくれた人=農家』
『ミニペットボトルがあと2本必要=農家さんがあと2回追肥をする必要がある』

当然容量が大きいペットボトル(CEC)が効率良いですよね?

このCECを高くする方法が堆肥。

ですから常に投入し続ける堆肥は肥料としての働きを考えている人が多いと思いますが、こういった理由から私は土壌改良資材としての役割を堆肥に求めています。

マイナスの有機(勇気)!


数年入れ続け、その結果(栽培状況)が良ければその環境を変えることは非常に難しい。
特に精神面で(^_^;)

なぜ変えるかというと、冒頭でも触れましたが今のスタイルでは体力、時間的にも負担が大きいからです。
商売として成り立たせないとただの家庭菜園ですからね♪