hiraitakahiro

耕すということ

暖かくなってくると畑ではトラクター、市民農園では小さい耕耘機と日本中で見かける光景ですね。
242_R
お気に入りのふる~い耕耘機。

農家にとっては当たり前の作業である耕すという作業ですが、単純に耕すと言ってもこれまた奥が深い。

今回はそもそもどうして耕すのかを考えていきたいと思います。

なぜ耕すのか


一般的に言われている理由が、

土の中に空気を入れることで植物にとって根の張りやすい環境にする。
硬い土では植物の根が張れないから土を柔らかくする。
土の上に堆肥をばらまいても風で飛ばされてしまい効果が少ないので、土に混ぜ込むことで効率よく植物へ与えることができる…などなど。

実際にそうなんでしょうか。

世の中には不耕起栽培なんてものもありまして、耕さないことによって生態系を極力壊さず枯草を利用するなどして野菜を育てる農法(だと私は思っております)もあります。
※不耕起とはいっても種をまくまえや苗を植える前にそのエリアだけを少し耕すらしいのでご注意を。

植物が朽ちていくとその根が隙間となり水や空気を土中に送り込んでくれる。
実際に掘り起こしてみると土がカチコチに固まっていることはなく、植物の複雑に絡み合った無数の根によって土は耕される。
草をそのまま有機マルチとして活用できる。

これだけを考えると「耕さなくてもいいよね!」と思われるかもしれませんが、めちゃくちゃ手間がかかりますよ!
自分の庭という狭いスペースで家庭菜園を楽しむのであれば私は不耕起栽培をすると思いますが、管理面積での作業効率を考えると難しい。

夏の草ってめちゃくちゃ伸びるのが早く、とにかく手間がかかります…

が!!

それだけ畑に投入できる有機物が増えたと思えば個人的にありがたい話でもあります。

そんな私が耕す理由は、

除草を効率よく行うことができ、微生物にとってもエサとなる有機物を土中に供給できるので(分解も早い)一石二鳥。
肥料を土の上にまくより、土中に混ぜ合わせることによって植物に吸収されやすくする。

耕すタイミング


実際に私が失敗したのでよくわかります(悲)

簡単カチコチ表土の作り方:水分量が多いときに粘土質の土を耕すと水を通さない表土が出来上がります。

これが団粒構造の・・・
890_R
…シカの糞でした、すみません(笑

4655_R
団粒構造というのは保水性に富みながら排水性・通気性もよく、作物の生育に適している土壌のことです。

粘土質の土壌を雨が降った後、乾かないうちにしっかりと耕すことで可能…
ということを、水捌けが悪い畑で無理やり耕してしまったがために起きてしまった悲劇。

しかし砂質の土でしっかりと乾いてから耕すとよりサラサラになり雨が降ると土が流れていってしまいます。
土質によって耕すタイミングも変わってきますので注意が必要。

しかし山間部にある当農園の畑は粘土質&水捌け極悪のため乾くということが本当に難しい畑、今後畝以外は耕さずに植物をしっかりと生やし、少しでも水が土中に流れ空気が入るようにしようかなと考えております。

ええ、実はまだあの最強に使いづらい畑を諦めておりません。

きっと答えがあるはずと思いながら試行錯誤を楽しんでいこうと思います。

まとめ


耕すタイミング:粘土質の場合は出来る限り土が乾いてから、砂質の場合は乾かし過ぎに注意し団粒構造を壊さないように気をつけましょう。

そして家庭菜園であれば無理に耕す必要はなく、種をまく(苗を植える)エリアだけ耕してみてはいかがでしょうか(草刈りは頑張って!!)。
畑に多様性も保たれ有機物も増え、面白いと思いますよ♪