hiraitakahiro

暖冬を考える

今年の冬…暖かすぎて野菜が育ちすぎてしまい大変困っておりますが、なぜにこんなに暖かいのかは今回は置いておいて、この暖冬と言われるものが農家にどう影響しているのかを中心に考えていきたいと思います。

暖冬でなぜ農家は困るのか。


それは農家が3ヶ月以上先を考えながら種をまき、育てていることに大きく関係しており、冬には春・夏のことを考え、夏には秋・冬のことを考えています。
ブロッコリーを例にとって暖冬になるとどうなるか説明しますと、8月に種をまき12月には収穫となり、その後は寒さにあたりながらも少しずつ成長してくれるので長期間の収穫が可能です。
しかしこれが暖冬となると、本来は寒さで成長スピードが著しく低下するはずが、寒くないのでブロッコリーにとってはぐんぐんと成長することでき、収穫する時期がどんどん前倒しになります。
そうしますと本来であれば年を越してから収穫しようと考えていたブロッコリーを12月に収穫することになりますので、野菜のストックがどんどんなくなり2月に出荷できるものが少なくなっていくんです。
実際に市場では成長が早まり野菜が多く採れすぎてしまい価格が下落したため、販売すること事態を止めてしまうというニュースが流れておりました。
利益を上げるために販売するはずか、販売することで利益を上げられないとすればしょうがないと思います。
ここまでデメリットばかりお伝えしましたが、これは暖冬が例外だからなのであって、毎年暖冬であればこれが全く逆に作用します。

毎年暖冬だと農家はどうなるか。


上記でも触れましたが、ブロッコリーは存分に生長できるということは野菜にとっては良い環境なわけです。
最初から暖冬だとすればその分栽培期間が長くなるわけですので、農閑期(野菜が少ない時期、当農園では2月~4月)を気にすることなく年中栽培することが可能になる(はず)!
安定して市場に野菜が供給されるので、消費者にとっては農閑期の野菜の値段は抑えられますし、農家にとっても本来なら野菜を作ることができない時期に野菜を作ることができるのですから、両者にとってメリットがあります。

消費者にとってはどうか


野菜の価格は下落しているので安く買うことができます。
しかしそれも短い間で、本来採れなくてはいけない時期にとれないので野菜は高騰するはず
慣行農家ではいかに高く売れる時期に多く野菜を出荷できるか、暖冬を見越していた農家さんは満面の笑みを浮かべていることと思います。
豊橋の農家さんの話によると、一昔前にキャベツが高騰したときはベンツを買えるぐらい儲かったらしいですよ。
慣行農家さんが農業をギャンブルと言うのはそういった理由があるからなんですね。
夏場よりも冬場の方が消費電力は安いので、暖冬であれば暖房費用が抑えられるのもメリット。

現状は3月、4月と2ヶ月間は農閑期と言うことで出荷を見合わせておりますが、1年中野菜を切らさずにお客様へお届けすることが目標です。
そんな私にしてみたら暖冬は喜ぶべきことではあります、が・・・
異常気象(こちらをどうぞ)としてではなく安定していただきたい。
そして当たり前が通用しなくなったときが時代の節目、次の時代を生き抜くためにいち早くこの環境へ順応していく必要があります。
毎年当たり前のように安定してお客様に野菜を届けれる、肩書きだけの農家ではなく本物の農家を目指して!!