早いもので新規就農してから5年目に入ろうとしております。
今思えばあっとう間に駆け抜けたというイメージでしょうか、とても早く感じる。
1人農業、自由でストレスのない生活をイメージされるのか、はたまた寂しさを感じるのか、皆さまはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
私がこれまで1人農業をやってて、感じたことや思ったこと、そして出来事を書いていきたいと思います。
モチベーション
最初の数年間はやる気に満ち溢れているので、何が起こってもどんな失敗をしてもそれすら楽しめるかと思います。
しかし、それも3年目を過ぎてくると上手くいかないことに苛立ちと情けなさが襲ってくるんですね。
普段の畑仕事では誰からも怒られないと同時に誰からも褒められない。
結果が出て初めて褒めらるので、とにかく結果が全てです。
結果が出て認められれば良いスパイラルに入りますが(3年目ぐらまではそうでした)、負のスパイラルに入るとなかなか抜け出せません。
同じ悩みを共有できる人もいませんし、同じ課題を持っている人もいない。
とにかく孤独。
自分ひとりの力で自分自身を奮い立たせないといけません。
それがなによりも難しい。
自分自信のモチベーションをいかに下げず、下げたとしてもすぐにあげなくてはいけません。
誰も助けてはくれませんから。
サラリーマンとの違い
勤めていれば必ず人と接するし、人が関わってきますから良く言えば孤独ではありません。
その分人間関係のストレスは計り知れないものがありますが(世の退社の理由は人間関係が多い)、それと同じく大切な要素でもあります。
同じ問題を共有し、同じく悩み、同じく解決へ向けて前を向ける。
良い結果も全体で薄められ、悪い結果も全体で薄めらるのである意味フラットですね。(私個人的には人から指示されるのがなによりもストレスに感じる人間でしたから、全てほんとうの意味での自己責任であるひとり農業はありがたいですが笑)
困った時に同僚や先輩、上司へ相談するなんて今思えばとても素晴らしい環境ですよね。
私は誰にも相談できないし、誰にも答えはわからないし、出口をひとり探し続けている状態(そもそもあるかもわからない)です。
自分で自分を苦しめる
野菜が天候不良で出来ないというのはわかりますが、それにも増してお客様をどんどん減らすしかないという現状でとても心をすり減らしました。
もっと野菜を上手に作れれば・・・
もっと雨が降ってくれれば・・・
異常気象だといってもそんなの何の言い訳にもならないし一円の価値もない。
そうやってどんどん自分自信を追い込んでいき、そんな時にプライベートで大きな問題を抱えてしまいました。
それは離婚。
理由は子どもができずにお互いの生活が大きくすれ違ってしまったからです。
私の心の中でギリギリを保っていた心が壊れた音がしました。
ひとり農業で一番大切だと思うのがモチベーションであり、やる気です。
そこが一度崩れてしまうと立て直すのは難しい。
痛みの中でしか人は大きく変われない
正直に言って今が私の農業人生の中でかなりの瀬戸際にきているのは間違いありません。
自分で思い描いていた理想像とは全く違うからです。
ただ、それは今までの価値観をガラッと変えるチャンスだということ。
まずYouTubeチャンネルを開設しました。
今まで以上に自分を第三者の視線に晒し、自分自身から甘えを一切排除するため。
そして趣味のひとつであるツーリングを結果がでるまでやめます。
こんな状況だからこそ息抜きとして趣味は必要だと考えることもできますが、こんな状態だからこそ仕事以外のことは24時間一切考えません。
大げさと思われるかもしれませんが、就農してから3年ぐらいは寝ていても夢の中で畑に行って目を覚ました時に、
『あれ?畑に行ったと思ったけど・・・』
というやばい奴(笑)でした。
今はそんな夢を長く見ていません。
それがこの現状でしょう。
私はもう一度、もう終わり!何もやることはない!!というレベルにまで自分を追い込みます。
また一から勉強し直しです!!
