ブラック農家(師匠探しver)

以前シェフに言われた衝撃的なことがあります。

「○○さん(とある有機農家)は研修と言ってただ働きさせてる。ブラックどころじゃない、おかしい!」

ただ現在は青年就農給付金(こちらこちらもどうぞ)なる給付金があり、受け取っている場合は研修先から賃金をいただくことは厳禁。
ですが青年就農給付金が出来る前からずっと同じように、研修という名の無賃労働をさせていたところも多く、今は青年就農給付金のおかげで堂々と無賃労働が出来ているだけだと私は思います。

青年就農給付金が出来る前から農業をやりたいと私は思っておりましたので調べた記憶がありますが、研修生を受け入れているところは結構ありました(新規就農を目指す方はこちら)。
もちろん賃金を出しているところもありますがそうでないところもあり、当時の私のように「どこが良い研修先なんだろう…」と頭を抱えている方も多いはず。

そんなあなたに研修先を選択する上で大切なポイントを書いていきます。

研修先を選ぶ基準


・理想とする農家である
自分の目指す農家さんの元へ研修に行きましょう。
その農家さんが将来あなたがなりたい農家像と合っているか、妥協をしてはいけません。

・考え方が合っている
有機農家だと思想が偏った方が多くみられるのも事実。
農薬は絶対悪!自然栽培がナンバーワン!!お金なんて下世話な話をするな!!!これは仕事じゃない、生き方だ!!!!
などなど、これらを否定するつもりはありませんが、「こうだ!」と決めつけが多い農家さんは柔軟性がないので、環境の変化に対応できないのが問題。
何気ない会話でも人間性は現れますのでそこから農家さんの考え方を見極めましょう。

・どんな質問にも答えてくれる
ド素人が何を言っているんだ!なんてスタンスの農家さんは避けて、どんなことでもちゃんと答えてくれる農家さんを選びましょう(勉強もせずに質問ばかりの人除く)。
優秀な農家さんはどんな意見からも何か新しい発見はないのかと探しております。
決して人を馬鹿にせず、謙虚な人が多い。

私の場合


師匠のところへ研修に行った理由は一人で営農するシステムができあがっていたから、それがほしいがために県外へ通っていました。
このシステムはお金で買えない価値があると思い、最初からそのシステムを盗みにきましたとも伝えてます(笑)。
それぐらいシステムは大事で、栽培のことは正直師匠よりも上手に作るところはいくらでもある(これを言われてもそうですと言える人、凄いでしょ)、それよりも師匠に私が求めているのはどうやって新規顧客を獲得し、それらをどういうシステムで運営しているのかという点。

プログラムを自分で書いて販売管理システムを自分で作る農家なんて私は聞いたことがありません。
もう一つお世話になっている農家さんも元IT系と聞いたことがありますのでトライアル・アンド・エラー(トライ・アンド・エラーは間違いらしい、知らなかった…)、農業とIT系の方との相性は抜群なんでしょう。

そのために師匠の元へお金と時間をかけて通っていると知ってくれていたから(往復2時間半、毎月のガソリン代約3万円)だと思いますが、私は10年以上かけて作り上げたシステムを1年の研修であげるほど心が広くありませんよ(笑

研修が終わって1年以上経ちますが、当時の日誌(Evernoteで管理してます、お勧め)を見返しては「そうだった!」なんてことはざらにあります。
いつも困ったときは師匠ならどうするのか、まずは原点に返って考え、調べて更に考え、どうしてもわからなければ未だに聞いちゃいますけど。

毎年労働人数として考え営農しているような、研修という名の無賃労働を当たり前に考える有機農家と一緒にしないでほしいですね。

師匠も研修生がいなければいないで良い、というスタンスだから成り立つわけで、これが「毎年研修生がほしい、きてくれー!」というスタンスであれば違和感を感じます。
全てがそんな農家ばかりだとは言いませんが、タダで使える労働者としか考えていない農家さんもいるのは間違いありません。

これから農業を志す方が素晴らしい師匠と出会えることを心より願っております♪