迫りくる獣たちとの共存

※前回の迫り来る獣たちはこちら

獣害が騒がれる要因としては生態ピラミッドの頂点が空白だからとも言われておりますが、その頂点の存在と言われているのがオオカミ。

オオカミの導入を唱えるのは日本オオカミ協会


これはシカに対するアプローチがメイン。

シカは枝葉から樹皮まで食べてしまうらしく、その影響で木が枯れてしまうみたいです。

シカは胃が四つもあり第一胃で微生物醗酵、食道を逆流して再度噛み砕いてから再び第一胃に入り、細かくなった植物は浮かんで第二胃へ移動し第三胃で水分を吸収、第四胃で分解・吸収、そして腸…

凄すぎる。

そのシカの天敵がオオカミらしく、日本オオカミ協会によると天敵不在の影響でここまで被害が大きくなったとのこと。

獣害での農作物被害額


シカの農作物被害額は82億(平成24年農林水産省統計)と鳥獣害ではナンバーワン。

ナンバーツーはイノシシで62億。

ここで私が気になる点、オオカミが絶滅したのは明治時代ですが100年以上前です。

その間は実際どうなっていたのか気になりませんか。

増加傾向がみられるのは私が生まれる10年(現在より45年?)ぐらい前。

オオカミがいなくなってから約半世紀はあまり変化がみえない。

なぜなのか。

最近野良犬を見かけましたか?


家から逃げたような犬を見たことはありますが、ぼろぼろのTHE野良犬はみたことがありません。

1974年(41年前)には殺処分約120万頭、平成25年約3万頭。

それがどう意味するかは想像でしかありませんが。

オオカミを導入する以前になぜオオカミが絶滅したのか、原因として考えられているのが伝染病と人的要因らしいのですが、そこをクリアするのは難しいですよね。

導入後の問題


私より世代が上の方では野良犬に噛まれた、追いかけれたという理由で犬嫌いの方がちらほらいます。

正直私も野良犬と対峙したら勝てる自信はありませんし、それがオオカミだとしたらお願いだから遺書を書く時間だけはいただきたい。

オオカミは人を襲わないと日本オオカミ協会は言ってますが、確かに人がオオカミのテリトリーを犯さなければまず大丈夫だとは思います。

しかし今の獣害の問題もテリトリーの干渉がひとつの要因ですから。

そしてオオカミも今の世の中をみれば間違いなく絶滅させるでしょうし、絶滅させる未来しか私には見えません。

獣害対策での提案


オオカミではなく不遇な運命で殺処分される犬がいるのであれば、獣たちとの棲み分けに一役買ってもらうことはできないのかなと思います。

長野県ではサル対策に犬を利用しているみたいですので(モンキードッグで検索)、シカとサルを犬でカバー、しかしそれだけでシカは減りません。

そこで過去にシカが絶滅寸前までいった原因を探ってみます。

明治時代に食肉用と毛皮用に乱獲され、昭和初期には絶滅の危機に瀕しているという歴史がありますので、もう答えは出ておりますが人間と獣の棲み分けに犬を使い、一気にシカを人が駆除(不本意ではありますが)するしかないんじゃないかなと。

人口減少がどうたらこうたら言われますが、私の気持ちとしてはそんなことよりもとにかく他者(人間以外の生き物)を排除するばかりの現状に不満がありますので、もっと抜本的な解決方法を提案したいのですが、それは私に力がないと話になりません。

「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である。」


二宮尊徳(金次郎さんのこと)さんが言ったとか言わなかったとか真実はわかりませんが、この言葉が私は好きです。

私が思ったことを叫んだところで誰も聞いてくれません。

ある会議で提案したアイディアをボロカスに言われ、後日お偉いさんが堂々とそのアイディアをパクってさすが!即採用!!の大合唱(実際ありますからね…)。

重要なのは誰が発言したのか、これがどれだけ大きなウェイトを占めているのかわかっていただけるはず。
死ぬまでに何かを残せる人生を歩んで生きたいですね。

それとイノシシ対策で検索すると、オオカミのおしっこを使えばイノシシは寄ってこないとありますが、農研機構ではっきり効果がないと実験結果が出ている(?)みたいです。

しかし商品紹介動画を見ると確かに逃げていってます…真実はどうなんでしょうか。

イノシシに対しては犬を襲うなどという意見がありますので、フェンスで物理的に進入を防ぎ頭数を減らしていくしかないのが現状でしょう。

獣害対策としてはかなり乱暴な答えに行き着いてしまいますが、人間によってかなり頭数を減らされていた過去から半世紀も経ち、殺されることもまずなくなったので増えたという意見もあります。

獣害が増えたのはピラミッドの頂点がいなくなった(オオカミ)のではなく、もっと頂点にいる人間の興味がなくなったから。

食肉、毛皮を目的とする行為が結果的に頭数を減らすことになってしまった過去から、頭数を減らすことが目的になった現代。

その前線で生きていく私にとって、生き死にをずっと間近で考えさせられるのはとてもつらい問題です。