異常気象と農業の未来

2018年、平成最後の年ですが異常気象のオンパレード。

1月の豪雪

6月の大阪北部の地震

7月の西日本豪雨

夏季の殺人的な猛暑

9月の強烈な台風から北海道地震

農家として異常気象にどう立ち向かうのか?


答えを言います。

植物工場を一般化させること。

植物工場の可能性

私たちのように自然に寄り添う栽培方法だと、自然が牙を向けばどうすることもできません。

自然の前では人間はとても無力です。

皆様もお分かりでしょう?

地球が壊れていることに。

異常気象が当たり前の時代

行政の人に伝えましたが、そのような舵を大きく切ることができる人材がいないと言われました。

あと数十年経ち、上の世代が入れ替わらないと難しいでしょうね。

2018年の多治見における気象状況


多治見での栽培において問題がない8月の数値は、平均気温が27℃前後、雨量200ミリ前後。

過去10年を調べてみると、2010年が一番酷かった。

平均気温が28.8℃で雨量が90ミリ。

今年2018年8月の合計降雨量は66.5ミリですから、記録更新ですね。

ちなみに平均気温は7月、8月ともに28.9℃ですからこちらも記録更新。

感覚で考えては問題点がわからなくなってしまうので、ちゃんとしたエビデンスを元に考えなくてはいけません。

ここまでの環境で満足に野菜を作ることは出来ませんし、自然に生かされているということを再認識しました。

そして台風21号ですが、私が生きている間で過去最高の被害でした。

比較してみましょう。

平成29年台風21号(ラン)

2017年の台風は強烈過ぎた

Wikipediaより一部抜粋

発生期間 2017年10月16日-10月23日
寿命 174 時間
最低気圧 915 hPa
最大風速
(日気象庁解析)
50 m/s(100kt)
最大風速
(米海軍解析)
135 kt
平均速度 22.5 km/時
539 km/日
移動距離 3912 km
上陸地点 静岡県掛川市付近
死傷者数 死者10人(消防庁発表では8人)

平成30年台風21号(チェービー)

発生期間 2018年8月28日 – 2018年9月5日
寿命 192 時間
最低気圧 915hPa
最大風速
(日気象庁解析)
55 m/s (105kt)
最大風速
(米海軍解析)
150kt
上陸地点 徳島県南部
兵庫県神戸市付近

1991年以降初めて「超大型」の状態で日本に上陸したのが平成29年のリン。

よく覚えております。

ハウスを建てたばかりで(ビニールハウスは農家の起爆剤)、その翌年にそれを超えた台風が来るなんて思いもしませんでした。

チェービーはとにかく風が強く、自宅裏のハウス入り口が破損。

蝶番の金属ネジが吹き飛んでいました。

山間にあるハウスは一部ビニールがめくれ上がり、地中に刺していた金属製のポールが天井部分にぶら下がっていた状態。

友人の自宅付近では、お庭で家庭菜園を楽しむお宅の物置が道路に飛ばされたので片づけを手伝ったようですが、その物置の中には耕耘機と10キロの肥料が3つ以上入っていたとのこと。

農家でなくても今回の台風は異常だと気付くほど、とにかく恐怖でした。

農法は手段であって答えではない


世の中にはいろんな農法がありますね。

自然栽培と有機栽培と慣行栽培

これらは手段であって目的ではありません。

もちろん目的は皆が飢えないこと。

飢饉ってそんなに昔々のお話なのかな

私のような自然栽培農家はその中にある選択肢の一つです。

時代とともに人類は生き抜くために様々な技術を作り出し、そこに批判が多くあるものも存在します。

しかし、目的は一つなはず。

F1と遺伝子組み換えとゲノム編集と野菜

批判からは何も生まれません。

自然栽培を愛する一人としてはもちろん、農法を否定したりするものではありませんが、全てではありません。

1人ひとりが多様性を認め、その中で目的に合った農法を取捨選択していけばいいのではないでしょうか?

各自が常にベストを尽くせば、農業という枠では大きく成長できると私は確信しており、私は自然栽培でベストを尽くしていきます。

答えは一つじゃない。