農薬を落とす魔法の粉!?

一般に売られている野菜にはまず間違いなく農薬(農薬は必要?)が使われております。
なんとその農薬を落とすことが出来るという商品があるらしいので早速実験として買ってみました。

今回私が買ったのはこの商品。


原材料はホタテの貝殻を粉状にしたもので、似た商品が売ってましたが値段的にもこのホタテの力を買ってみました。

商品説明では「残留農薬やワックスなどの有害物質を除去し、さらに野菜の鮮度が通常より長く保持できます。」
とあります。

では実際に使ってみましょう。

確かに凄い油膜!!


まずは市販のミニトマトを買ってきました。
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さらっと水で洗ってから水を張ったボウルに投入。

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そしてホタテの力を2振りパッパッ!

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油みたいなのが浮いてきまいた。

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わかりやすく撮ってみるとこんな様子。
確かに体に悪そうなのが浮いてますが(笑)

まあ、比較しないとわからないので今度は当農園で採れたミニトマト。
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軽く洗ってからボウルへ。

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粉を振る。

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うっすら油みたいなのが浮いてきました。

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斜めから見るとこんな感じですかね。

確かに市販のミニトマトよりは毒々しさがないですが、これが農薬と言われて「はいそうですか、凄い!」なんて言えませんよね。

油膜の正体は?


・抗菌効果
食材にミネラル成分が付着することで、抗菌コーティング力が発揮されます。
・殺菌効果
pH12.5以上の強アルカリ性が細菌の細胞壁を通り、細胞質を加水分解します。
・残留農薬・ワックス等の汚れが浮いてきます!
販売元の株式会社日本漢方研究所HPより抜粋

素人なので科学的なことはわかりませんが、抗菌・殺菌については強アルカリ性の液体に漬けたらそりゃそうですよね。

phだけでみると大変危険で、同じく強アルカリ性のものとしては次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウム(漂白剤やパイプの掃除に使う液体など)がありますが、HPの説明によると「塩素系除菌剤のような刺激臭がなく無味無臭。刺激性も低いため安心して使用できます。」らしいですね。

一応phも測ってみました。
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機械が壊れていないのを確認するために水道水から。
水道水の水質基準としてはPH5.8~8.6が正常値で我が家の水道は弱アルカリ性。

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ボウルが変わっておりますが市販のミニトマト。
11.35、まあこのぐらいの数値でしょう。

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我が家のミニトマトは10.98、強アルカリ性ぎりぎりアウトというぐらいですがこんなもんでしょう。

とうことで農薬のプロ(いつものMさん)に聞いてみました。
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農薬の散布はこんな感じで直接野菜にかけていくのですが、
「農薬成分は添加物にくっつけて散布し、農薬成分だけが野菜の中に浸透していくから表面の添加物や汚れを落としているだけ。ただ浸透性ではない農薬もあるので、それは落としているかもしれない。」

家庭用の害虫駆除剤からペット用品にまで世界で広く使われているネオニコチノイド系農薬。
ミツバチで知られることになったこのネオニコチノイド系農薬も浸透性農薬ですし、これらを取り除けるとは個人的には思えません。

 最後に


抗菌・殺菌にはもちろん効果があるので食中毒を予防するには有効かと思います。

この商品の一番の売り(殺菌だけならいくらでも商品はある)農薬を落とすということですが、浮いている油膜成分の分析表などを出していただければとてもわかりやすい証拠、そのあたりもしっかりと情報を出してくれないとわからない。

確かに私のミニトマトと市販のミニトマトでは油膜の大小に違いはありますが、この差が=農薬とは言えません。

ただこれを見て「これが農薬ですよ、危険ですよ!」と言われたら農薬に対して嫌悪感は感じますよね。
見た通り野菜の表面を油が覆っていくのはインパクトがあります。

この様子を見てしまったら普通の野菜を食べられなくなってしまう方もいらっしゃると思いますし、これが農薬、危険だからと広まっていくのはひと昔の有機農法VS慣行農法を見ているような気がするのは私だけではないと思います。