硝酸態窒素について

以前にも少し触れました本当は危険な有機野菜ですが、有機野菜ではなく昨今の野菜全般の危険性について書いていきます。

有機野菜の優位点として語られることが多い硝酸態窒素。

この硝酸態窒素ですが、発がん性物質だと言われており慣行農法で栽培された野菜に多く含まれ、有機野菜では少ないと言われることも多いんですが、これは違います。

慣行農法、有機農法の違いではなく作り手次第としか言いようがありません。

自然栽培と有機栽培と慣行栽培

慣行農法でも窒素をギリギリまで抑えて栽培すれば良いですし、有機栽培でも窒素成分を多く投与していれば当然ながら窒素過多になります。

硝酸態窒素とはなにか?


植物には窒素が必要といっても植物は無機物しか吸収できないというのが常識(だった)。

硝酸態窒素とは植物が吸収できる状態のことで、その状態の窒素を直接供給できる慣行農法(化学肥料)に硝酸態窒素の危険性の目が向けられやすいのもありますが、直接投与した硝酸態窒素はそのまま流亡してしまうものが多く、それが環境に対して大きな影響を及ぼしていることは事実でしょう。

硝酸態窒素というとブルーベイビーが頭に浮かぶ私ですが、これはアメリカで乳幼児に硝酸態窒素が多量に含まれたほうれん草を裏ごしして食べさせたところ死亡した事件(と言われるが真偽は定かではない)。

硝酸態窒素の摂取は水から70%、野菜から21%と言われており、本来最も注意するべきものが水。

私自身水からの摂取がほとんどだとは認識しておらず、硝酸態窒素=野菜とばかりに思っておりました。

地下水依存率は全国で12.4%(平成15年)、まだまだ地下水に頼っている地域は多いんです。

地下水は流動してますのでこれが危険だとなったらその地域全般アウトになるので、この事実はとても重い。

急激な成長を促すハウス栽培、水耕栽培などの施設栽培


これらは露地野菜が2ヶ月かかる野菜を、半分の1ヶ月~1.5ヶ月でスーパーに並べられる状態にまで成長させることができます

味を求める私のような農家とは違って一般の流通で食される野菜は規格と収量が絶対。

それで売上が左右されるのですから、栽培期間が露地栽培の半分で済めばざっくりな話、2倍の売上を確保できるわけです。

一般企業であれば利益を出して何ぼの世界ですから、施設栽培の流れになるのは自然なことで、近代農業が目指す、農業からいかに外的リスクを減らし工業化していくのかという問いに対する一つの答えかと。

ただそんな単純な話ではなく野菜は工業製品とは違い、人の体を作っていくとても重要な部分を担っています。

そこを簡略化してしまった結果が、硝酸態窒素含有量の増加。

なぜ栽培期間が短いと硝酸態窒素含有量が増加するのかというと、本来であれば光合成によって生成された糖と窒素が結びついてタンパク質(アミノ酸)になっていくはずが、光合成が十分でないせいで窒素過剰となっていしまい、行き場のない硝酸態窒素が問題だということです。

過剰な肥料


これが一番窒素過剰となる直接的な原因だと思いますが、肥料を買うにもタダではありませんので、なぜ肥料を多投するのか、そのメリットは何なのか。

こちら↓もどうぞ。

有機農業と堆肥信仰

一般消費者がスーパーに並ぶ野菜を見たときに緑の濃い野菜、その隣の淡い緑の野菜。
ほとんどの方が緑の濃い野菜を手に取るのではないでしょうか

売れるものを作るのが市場原理ですので、色が濃い野菜のニーズがあれば作るのはしょうがないとも言えます。

一番の理由と言えば成長促進によるメリットが一番かなと。

特に葉物に関して言えば、緑が濃くて成長も早ければこれこそまさに一石二鳥。

ですが、その葉物が一番硝酸態窒素含有量が高く、チンゲンサイなどは無農薬で育てたとしても含有量が多くなってしまう傾向にありますので、化学肥料を過剰に与えてしまうととんでもない事になってしまいます。

緑が淡い野菜を買うことが硝酸態窒素を避ける目安となることだけ覚えておいて下さい。

なぜそんな危険だと言われる野菜が出回ってしまうのか?


消費者が学び正しいと思う商品を購入することで防ぐことが出来ます

買い物は投票。

たくさん買われた商品はどんどん増えていく。

当然ですが、販売元はより売れる(買われた)商品を多く作りますからね。

スーパーに並ぶ商品棚は選挙の結果ということ。

これは何も野菜だけの問題ではなく、他に抱える多くの問題の解決策でもありますので、今一度立ち止まり、家族で何が大切なのかを考えてみてはいかがでしょうか。