無農薬野菜はプレミアムではない

先日取引先のレストランへ食事に行きました。

「うちはそこまで高くないですよ♪」

とは言われても気軽に立ち寄れる金額ではないので、結婚記念日に合わせて行ってみましたがやっぱり私のような庶民にとってあの空気は苦手ですね(^_^;)

料理はとても美味しく新しい発見ばかりで、妻と二人でよい時間を過ごすことが出来ました!

ありがとうございます♪

久しぶりにお会いしたので当然のように仕事の話になり、その会話の中で言われ納得したのが、

「農薬で野菜を育てている人が増えてきたので、これからはもっとニッチを攻めていかないと難しいかも知れませんね。」

無農薬が当たり前


今までは無農薬がプレミアムになったかもしれませんが、新規就農者の多くが無農薬の世界に私含め飛び込みました。

行政側も(2代目とかではなく純粋な)新規就農者の多くが無農薬栽培を希望していると聞いたことがあります。

シェフに聞いても若い方が多い(私と同年代ぐらいの30代)。

特に愛知県に多く、青年就農給付金も後押ししているのは間違いないと思います。

ただ行政側としてはこのニッチな無農薬の世界に人がどれほど向かったとしても、一般に流通している慣行の野菜の2%にも満たない状況ですので、国を背負っていく農業としては成り立ちません。

(自然栽培と有機栽培と慣行栽培)

(F1と遺伝子組み換えとゲノム編集と野菜)

無農薬栽培の基本となる小量多品目栽培をする農家の数を増やすしかありませんが、そうしますと時代に逆行しますし、今の農家数では到底既存の慣行農法で栽培された流通量をカバーできず価格もあがります。

行きつく先は価格競争



先ほども言いましたが、市場に有機野菜の流通は2%にも満たないニッチな世界。

その世界へ大量に新規就農者が集まった後に起こることは価格競争です。

供給過多になれば当然価格は下がりますから、ただでさえ集客が難しい現状で私のような農家が生き残ることがより困難な時代へ突入ですね。

そして価格競争へ巻き込まれないためにはより尖った農家にならないといけません。

個人、法人(飲食店)、卸、どこへ売るのか?

飲食店の場合は和、イタリアン、フレンチ、中華。
その中でもお値打ちなお店もあれば高級店もありますので、扱う野菜の種類も値段も求める品質も全く違います。

今は個人様、法人様に販売をしておりますが、ピンポイントで攻めてくる農家に対しては勝てません。
例えばフレンチレストランが多く求めているミニ野菜ですが、そのミニ野菜を専門に高い品質で通年販売できる農家がいたら私のような農家が入る余地はなくなると思います。

普通の無農薬野菜でしたら作っている人はたくさんいますので、品質と価格が優れた農家以外が今以上に淘汰されていくことでしょう。

迫りくる2025年問題


2025年問題というキーワードを耳にする機会が多くなってきたと思いますが、簡単に説明します。

2025年問題とは?
約800万人と言われる団塊の世代が75歳になるのが2025年頃。

そうなれば介護・医療費などの社会保障費がごまかせないレベルに達しますので、日本国民は今以上に厳しい現実を突き付けられます。

若い世代は年金制度が破綻しており、今の状態で介護・医療制度が維持できるはずがないと認識しておりますのが、そのごまかしがきかなくなる、表面化する日本の大きなターニングポイント。

私のお客様の親世代が経済的にも体力的にも厳しい状況に追い込まれることが予想されますので、この2025年問題は決して他人ごとではありません。

生きるか死ぬかに追い込まれた状況で健康面を考えて割高な無農薬野菜を購入する層は当然減るはずですから。