有機農家とお金と生き方

生き方はいろいろあります。

その中でも大きな割合を占めているのが仕事。
仕事が楽しい、楽しくないのでは人生が大きく変わってきます。

サラリーマン時代の私は楽しもうとはしていましたが、楽しいと思うことはありませんでした。
以前上司に言われた一言がとても耳に残っています。

「仕事が楽しくないのは当たり前、その分お金を貰ってるんだ。」


当時の私も同じ思いで、こんなにつまらないことをしているのも全てお金のためと自分に言い聞かせ、毎日電車に揺られていました。

「自分の人生の大半を、したくもないことに費やす対価として給料を貰える。」
 (※サラリーマンが楽しい、楽しくないのではなく、私にとってサラリーマンは楽しい、楽しくないという話です)

楽しい、楽しくないは置いておいて毎月お給料が振り込まれるというのはとても安心感があり、社会的にも信用があるので住宅ローンだったり、クレジットカードがスムーズに通ります。

農家という生き方を選んでみると、住宅ローンは通りにくく、クレジットカードも難しく利用限度額も少ない。
個人事業主はサラリーマンに比べて社会的に信用は無いということです。

お金を稼ぐことを中心に考えたときに有機農家という選択はあまり宜しくないのかもしれません。

しかし人生大半の時間を仕事に注ぐわけで、一日24時間のうち9時間(休憩1時間含む)は仕事。

1週間168時間のうち睡眠時間は56時間(1日8時間睡眠)、仕事は週休2日で45時間、通勤時間も含めると(私は最高片道1時間半、1日のうち3時間が通勤時間)かなり変わってくると思いますが、1週間(睡眠時間を除く)の活動時間で自由になる時間は6割、仕事4割(ブラック除く)というところでしょうか。

これが多いか少ないのかは人によりますが、私にとってはとても大きな割合を占めていると感じました。

その時間を使い得られる賃金は2.5億円とも言われておりますが、実際にこの数字は全く当てになりません。

賃金が年齢と共に上がるということはもはやないと言ってもよいと思いますし、税金諸々も上がっており、果てはこの為にサラリーマンをやっていると言っても過言ではない年金も形骸化していくのは目に見えて明らかで、それは体感できるレベルにまで達しております。
(ほんの10年前と比べてみても納得いただけると思います)

そしてサラリーマンとしてずっと雇用され続けることも難しい時代ですので、高度経済成長期のような考えを今に持ってくるのはとても危険じゃないかと。

お金のために人生を仕事に費やしたとしても、見返りを求めることが出来る時代は終わってしまいました。

楽しくないのにお金も手に入らないのでは、あんまりじゃないですか?


それなら楽しい働き方を求めたほうが絶対後悔はしないと私は思いました。

誰しもがこの選択をする必要(というよりこの選択をしてもらっては困りますが)はありません。

それにはこう生きたいという確固としたビジョンが必要になりますし、今の教育ではこのような生き方、考え方をなるべく抑えるような環境になっております。

生きていくのに必要なお金がありますが、それは本当に必要なお金でしょうか。

必要だと思っているものは本当に必要なのか、それが無くては生きていけないのか。

楽しくないことをしてお金を稼いで、楽しく生きようとする生き方。

楽しいことをしてお金を必要な分だけ稼ぐ生き方。

私は後悔したくないので後者を選択しました。

たとえこの道が途絶えたとしても、後悔するより絶対に良いと思ったからです。

これは個々人の考え方ですので、正解はありません。

しかし、人生を終えるとき「あの時あれをやっておけば良かった。」と思う人生だけは歩みたくない

先が見えない時代なら、今を一生懸命楽しみながら生きるしかない。