有機野菜はなぜ高いのか?

有機野菜(無農薬野菜)は高いというイメージが一般的ではないでしょうか。
そもそもなぜ有機野菜が高いのか、生産者からの目線でお伝えできればと思います。

※一般的な野菜はスーパー、有機野菜(無農薬野菜)は農家直送とします。

流通について


一般的な野菜の場合
生産者(1)→市場(2)→中卸業者(3)→小売店(4)=消費者購入価格(1+2+3+4)
生産者から消費者までにいくつも販売価格の上乗せがある。

有機野菜(無農薬野菜)直送の場合
生産者(1)→配送業者(2)=消費者購入価格(1+2)
上乗せは配送料のみ。

一般的な野菜の場合
これだけ間に業者が入っていると値段設定が高くなりそうですが、そうではないということはどこにしわ寄せがいっているのかということ。
そして流通にこれだけステップを踏むと当然時間もかかりますので、食卓に届くまではどれだけ早くても収穫翌々日でしょう。

有機野菜(無農薬野菜)の場合
単純に考えると、中間がないだけ農家直送が安そうですね。
しかし、個別配送なのでまとめて輸送する場合と比べて配送コストが比べ物にならないほど高くなります。

当農園であれば大体3割が輸送コスト


一番高い経費で、これらを単純に低く抑えることが出来ればお客様にとっても良いことなんですが、昨今の世の流れから(amazon、楽天など)配送業者のニーズがかなり高まっております。

経営者+ドライバーの社長の話を聞いたところ、とにかく人材の確保が難しいといっておりました。
その後は酔っ払って言ってはいけない裏事情を暴露しまくってましたが…

話を戻しまして、高速道路を走ってて思いませんか?

とにかく見かけるトラック、トラック、トラック…
この輸送コストを下げるには、トラック以外の画期的な輸送方法が見つかるまで難しいでしょう。

もしくはトラックの燃料となる原油価格の下落ですが、私が物心付いたときから言われている「石油はあと50年で枯渇する!」という永遠の50年も周知されてきましたし、あるいは電気自動車、水素自動車、大手メーカーが水を燃料とした自動車の開発に着手しているニュースも流れておりますので楽しみな面もあります。

栽培について


一般の野菜の場合
スーパーで見る野菜はとてもきれいだと思いませんか?

それは消費者が求めているという意見もあります。

まっすぐなキュウリと曲がっているキュウリ(よく使われる例ですが、一番わかりやすいと思います)であれば、まっすぐなキュウリが売れるのが事実。

そしてもうひとつの理由は流通の問題です。

野菜の箱にも規格があり、その箱にびっちりと詰めたほうが輸送のコストが下がりますので、その為にサイズ、形を統一するのは当然でしょう。

味を第一に考えたとしても販売価格に反映されないない、であればサイズ、形という見た目重視になってしまいますし、大量生産に向いた歩留まりが高い(不良発率が低い)品種を選ばれると思います。

そして農薬と化学肥料によって支えられているのが今のスーパーに並ぶ野菜たちです。

有機野菜の場合
どこにターゲットを絞るかで変わってきますが味はもちろん、珍しい野菜、固定種、品目を絞って大量生産するなど全て自分次第。

もちろん農薬(※有機野菜では一部使用が認められていますが、当農園は無農薬栽培なので一切何も使っておりません)、科学肥料は使いません。

それはとても難しく手間と知識を要する栽培方法ですので、安定させることが非常に難しく職人の世界と言ってもよいかもしれません

価格について


一般の野菜の場合
市場の野菜は値段が大きく変動し、豊橋の農家さんに聞いた話ではキャベツが高騰した年にベンツが変えるぐらい儲かったと言っておりました。

しかし逆のパターンもありますので、何とも言えませんがわかりやすいほどの需要と供給バランスですね。

当たり前のように価格決定権は農家にはありません。

有機野菜の場合
価格は農家が決めます。

ただ高すぎても売れませんし、安すぎても経営が成り立ちません。

何より市場に出回らない野菜が大半なので、価格があってないようなものと言っても言い過ぎではないはずです。

最後に


これだけを見てもらっても同じ野菜とはいえ、スーパーに並ぶ野菜と有機野菜では流通から生産、販売まで全くといって良いほど違うということがわかっていただけたでしょうか。

「だから有機野菜は高い、我慢して下さいね。」ということではないのですが、決して暴利を貪っているわけではなく、経営していけるだけの値段設定だとご理解いただければと思います。

そして有機農家にはとても個性的な方が多いので、いろんな農家さんの思いを聞くだけでも面白いかもしれません♪