給食に地元の野菜を

先日とある場所でお会いした有機農家さんは直売所や給食に卸していらっしゃったので、気になっていたことを聞いてみました。
飲食店や個人宅への直販をしている農家は周りにたくさんいますが、給食で生計が成り立つのか、実際はどうなんでしょうか。

給食の歴史


余談ですがせっかくなので給食の歴史を調べてみました。

全国学校給食会連合会HPより
給食の始まりは明治22年と言われているので、ずいぶんと昔からあったシステムなんですね。
昭和22年から全国都市の児童約300万人に対して学校給食が始まったとありますが、そのメニューが脱脂粉乳とトマトシチュー。
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私は昭和56年生まれですが、脱脂粉乳と言われても何かわかりません。
調べてみると牛乳から水と脂肪分を抜いたものらしく、その当時の脱脂粉乳はとにかく不味いという圧倒的な意見(その時代の給食じゃなくてよかった)。
そんな昔から給食には牛乳がセットだったのかという印象です。

汚い話になりますが私は小、中学校と毎日お腹を壊しており普通だった記憶がありません。
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当時は全く原因がわからず、私はこんな身体なんだなぐらいに思っておりましたが、給食を卒業してからそれはなくなりました。

ええ、最近騒がれた牛乳です。
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日本人では牛乳を分解できる酵素(ラクターゼ)を持っていない人が多いらしく、私もそれだったみたいで、牛乳を飲まない今ではとても快適。

そんな私のような人向けなのか、お腹がゴロゴロする人の牛乳みたいなものがスーパーに並んでいたのを買って飲んでみたことがありますがダメでした。
昔は全部食べ終わるまで休み時間がどんどん減っていくシステムでしたので、今の子どもたちは飲みたくなければ飲まなくてよいという環境は正直うらやましい。

給食に卸す


実際に給食で地場の食材が使われいるのは約1/4。
私(農家)から見た給食へ卸すイメージは安くて規格が厳しい。

平井農園で借りている畑の地主さんは、小松菜の水耕栽培をしている農家さんでパートをしているらしいのですが、その農家さんは給食に卸しているみたいです。
ただ、儲かっていないから大変と言っていたのが私の給食に卸す農家のイメージ。

そういえばひと昔にニュースで散々騒がれた給食費未納問題はかなり改善されたみたいですね。
調べると時効が2年と書かれているので、今も未納している人はこの事実を知っているのかもしれません。
子どもは親の姿をよく見てますから、その子の将来がとても不安になります。

行政の取り組み


先日お会いした方に農家として一番気になるところ「売値は安くないですか?」と質問をぶつけてみました。
その農家さんの地域は特別で、地元行政の取り組みにより地産地消を推奨しているため市場価格よりも上限はあるが高く買ってくれるという。

そんな取り組みがあるとは知りませんでした。
世間では野菜を地元の給食に販売するということは褒められるかもしれませんが、農家側からしたら売値も安く野菜のサイズも合わせろ(規格)でははっきり言って売れば売るほど自分の首を絞めているようなもので、私のような雑草や残渣をすき込む有機農家で規格を揃えるのは本当に難しいと思います。
その中で購入価格を上げてもらえるなら何も問題はなく、地元の子どもはもちろん親も安心でしょう。
さすがにこのお金の使い方に何か言う人はいないと思います。

最後に


身体は食べものからできておりますので、その食べものに安心感を求めるのは当たり前です。
幼少期は身体の基本を作るとても大切な時期、半強制的に食べさせられることになるわけですから、この地域の流れが他の地域にも波及してくれることを願います。

野菜嫌いはまずい野菜を食べさせられるから嫌いになることも原因の一つ(こちらもどうぞ)だと考えていますので、美味しく育った地元の新鮮な野菜を食べる環境を作る意味でも、この地域の取り組みは大きな影響があるのではないでしょうか。