弱者の戦略

最初から全て出来る人はいない。
だから始めは何でも真似してみる!
人の真似するなんて格好悪いと考える人がいるのであればそれも結構ですが、私は不細工な生き方しかしてきておりませんのでそのようなスマートな生き方を知りません。
何も分からないのであればまずは真似をしてみて、そこから何かを上積みをしていくのも良いですし、全く違う何かを探しても良いと思います。
今の私は弱者以外の何者でもありません。
平井農園として開業して1年目、歩きたてもいいとこです。
そんな私がこの1年で分かったことがあります。
それは舞台が違うということ。

10年以上のキャリアと実績を持った農家と、1年目の私が並びで野菜を同じ値段で販売していたとしたらどちらの野菜を買いますか?

きっと皆さんベテラン農家の野菜を買うことでしょう。

それは誰もみな失敗はしたくないので、よりお客様にとって安心感(ブランド)があるベテラン農家の野菜を買うのは当然。
そこで勝負をすること自体が私には勝ち目がない戦、負け戦。
それでは舞台を変えてみます。

先ほどと同じ条件で、農家の情報だけを完全にシャットアウトしてみたらどうでしょうか。
おそらく前者のような圧倒的な負け戦にはならないはず。
以前にも触れましたが(こちらをどうぞ)、人間が美味しいと感じる上でかなりのウェイトを占めているのが先入観でして、絶対に美味しいと思って食べる野菜は美味しく感じるんです。

まあ、これは一つの例ですが強者と違う舞台で勝負する、少しでも自分が戦える舞台を選択することが大切じゃないかなと。

それはこのブログにも言えまして、ネットで検索上位に出てくる農家さんと同じことを私が言ったとしてもそれは圧倒的な先入観の前に勝ち目はありません。
正直このブログもきれいにまとめていけたらよいのですが、それならネット上位に出てくる有名農家さんのブログを見たほうがためになりますよね。
これがいかに難しいことなのか最近嫌になるほど感じております。
経験でも知識でも勝てないなら何で勝てるのか。

それは私の舞台を作り、そこで勝負をすること。

全国ではベテラン農家が星の数ほどいますが、そこに私が飛び込んでいっても興味を持つ方は限りなくゼロに近いと思います。
しかし、多治見ではどうでしょうか。
多治見で有機野菜、無農薬野菜を通販で販売している農家は私以外にいませんので、地元の野菜を食べたいと思っている人にとってはダイレクトに勝負できます。

ここ(多治見)が私の舞台。

全国で通販することを考えれば1億2000万人を相手に戦うことが出来ますが、そこは全国の猛者たちがしのぎを削ってお客様の争奪戦をしているわけです。
確かに分母は大きいですが、そこに私の居場所はないでしょう。
多治見の人口は11万ですが、地元の無農薬野菜を食べたい人にとっては、多治見で野菜を作り宅配している平井農園しか勝負することはできません。
平井農園のブログはその人たちにとって大きな判断材料となるでしょう。

まとめ
平井農園(弱者)の戦略として、10年以上やってきた人と同じことはできないし、 蓄えてきた経験、知識が全然違うので同じ土俵で勝負してはいけない。
それは商店街の八百屋が大手スーパーに品揃えや安さで勝負するぐらい無謀なもの。
私に必要なのはこの岐阜県多治見市という地域で有機農家なら平井と言われるぐらい有名になるり、多治見で必要としてくれている人に知ってもらう。
一番大事なキーワードは、一所懸命に頑張るということ。

一生懸命ではなく、一所懸命。
「一所懸命」[イッショケンメイ]は、「昔、武士が賜った『一か所』の領地を命がけで守り、それを生活の頼りにして生きたこと」に由来したことばです。:NHK文研より

この言葉こそ今の私に必要なことではないでしょうか。
経験も知識もない新規就農者がこれから生き残るにはまず、多治見で必要とされる農家であり、営農していけるだけの力をつけること。
それから次のステップへ足をかける、これが今の平井のあたまです。