直売所の野菜はなぜ安いのか

直売所の実態について少し掘り下げた話をしていきたいと思います。

一般消費者に野菜をどこで買っているのかと聞くと、食にこだわっている人ほど「直売所で買ってるよ。安くておいしいからね。」と答えが返ってきます。

なぜ直売所の野菜が安いか知っていますか?


それはスーパーに並ぶ野菜と違い市場、中卸業者を通さないから。
本当にそれだけでしょうか。

直売所に野菜を出している人が周りにもしいるのであれば、その方を想像してみて下さい。

65歳以上ではないですか?
それであれば安いのは当然、作っている人がお金に困ってないからです。
困っていないといったら語弊がありますが、生活をするためのお金は年金で賄われており、野菜を売るのは趣味やお小遣い稼ぎという方がとても多い。

野菜を売ることで生活をしているわけではないので安売りに対して抵抗はありませんし、売れずに持って帰るのが嫌だからと投売りのように安く販売される方もいます。

なぜ当農園の野菜が直売所に並ばないのか、理由のひとつはここにあります。

毎月15万円が黙ってても入ってくる人と、野菜を売って15万円を稼ぐ人ではとてもじゃないですが戦えません。
前者の人は売上がそのままお小遣いになれば良いと思っている人(実際話を聞くとこのタイプが多い)、後者は売れなければ日々の生活に困窮してしまいます。

年金と直売所の関係性


あるところに飲食店Aと飲食店Bが横並びで全く同じく店を構えていたとします、ありえませんが。
飲食店Aは毎月15万円が黙ってても振り込まれ、飲食店Bは日々の売上が唯一の生面線。
飲食店Aは固定費とお小遣い程度儲かれば生活には困らないので毎月10万円の利益を目標にランチセットを300円で販売します。

飲食店Bも同じようにランチセットを販売しますが、750円で売らないと毎月25万円の利益を達成することはできません。

当然同じ条件ならお客さんは飲食店Aに行きます。
全く同じランチならより半分以下の値段である飲食店Aに行くのは当たり前の話。

長くなってしまいましたが、これと全く同じ理由で直売所は成り立っています。
私が冒頭で一般消費者に、なぜ直売所に行くのか聞いたときの答えを思い出して下さい。

直売所の野菜は安さが一番


安さを求める消費者はより安い商品がでればそちらで購入します。
それは購入動機が安さだからに他なりません。

直売所の人たちの年金がもしなかったとしたらどうでしょう。
きっと今のような直売所はほぼ成り立ちません、それは野菜の販売価格がスーパー並みに上がるからです。
というよりも、趣味やお小遣い稼ぎで野菜作りをしている余裕はなくなっているかもしれない。
そうなればわざわざ遠い直売所に足を運ぶよりも、近くのスーパーで買いますよね。
安さというアドバンテージが無くなってしまったからです。

今の直売所は年金があってこそ成り立っているシステムだと言うこと。

私の祖父が、年金がどんどん減っていくから余裕がなくなってきたと嘆いておりました。
近い将来この直売所のモデルケースが崩壊する日もそう遠くはないだろうと私は考えております。

直売所に並ぶ野菜は安全かはこちらから♪